この記事は弱くなった吸盤を復活させる方法を解説している記事です。

吸盤の粘着力を復活させる方法はありますか?
という疑問に答えます。
そもそも吸盤は、本体と壁面の間を真空にすることによって密着する原理になっています。

しかし吸盤が古くなったり、吸着力が落ちるとすぐに落ちて使い物にならなくなることがあります。

そこでこの記事では、弱くなった吸盤を復活させる方法やおすすめの吸盤の選び方、注意点を解説していきます。
吸盤を復活させる方法が知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
吸着力が弱くなった「吸盤」を復活させる方法

それでは吸着力が弱くなった吸盤を復活させる方法を紹介します。

古い吸盤は、固くなり柔軟性が悪くなっていたり、変形しているため壁との間を真空に保てない場合が多いです。
そのため、下記の方法を試してみるのがおすすめです。
- 吸着面を水洗いしてゴミを取り除く
- 熱湯につけて吸着力を復活させる
- 電子レンジで加熱する
順番に解説します。
下記の記事では、吸盤が落ちたり、くっつかない原因と対策を紹介しています。
関連記事くっつかない!落ちる「吸盤」の原因と対策とは?【取れる!外れる!吸盤を強くする方法】

吸着面を水洗いしてゴミを取り除く

まず最初に、吸着面のゴミを取り除きましょう。

吸盤の吸着力が弱くなった最も一般的な原因は、吸着面の汚れです。
時間が経つにつれて、ほこり、油分、石鹸カスなどが吸盤の縁に付着していきます。
その結果、吸盤が落下してしまうことが多くなります。

吸盤が壁面にくっつくのは、両者の間に真空状態を作り出すことが原理なので、定期的な清掃が重要です。
\\効果的な吸盤の洗い方//
- ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かす
- 吸盤全体、特に縁の部分を指の腹でやさしくこする
- 洗剤が残らないよう十分にすすぐ
- 清潔な布やペーパータオルで水分を拭き取る
- 完全に乾いてから使用する

この方法だけで多くの場合、吸着力は大幅に改善します。
特に浴室やキッチンなど、湿気や油分の多い場所で使用している吸盤は、月に1回程度の洗浄をおすすめします。
注意点として、漂白剤や強いアルコール系洗剤は吸盤の材質を劣化させる可能性があるため使用を避けましょう。

また、爪や硬いブラシでこするとゴム部分に傷がつき、逆効果になることがあります。
パッと見ただけでは汚れが見えない場合も多いので、まずは汚れをしっかりと落としましょう。
熱湯につけて吸着力を復活させる

吸盤の汚れを落としても古い吸盤が復活しない場合は、次の方法を試してみましょう。

吸盤を洗浄しても吸着力が戻らない場合、形状の変形が原因かもしれません。
長期間の使用で吸盤が平たくなったり歪んだりすると、正しく真空状態を作れなくなります。
そのような時は熱湯につけ、しばらく放置して形を元に戻してあげましょう。
\\簡単なやり方//
- 80〜90℃程度のお湯を準備する(沸騰したやかんのお湯を1〜2分冷ましたもの)
- 吸盤をお湯に完全に浸す
- 3〜5分間そのままにしておく
- お湯から取り出し、自然に冷ます
- 完全に冷えてから使用する
こうするだけで、熱によってゴム素材が柔らかくなり、形が変形したり平べったくなっていた吸盤が本来の形状を取り戻し、吸着力が復活させることが可能になります。

冷えると再び硬化して形状が固定されるため、熱湯処理は非常に効果的です。
ただし熱湯を利用する場合は、下記の注意点をしっかりと理解した上で行なってください。
- やけどに十分注意してください
- 熱に弱い素材(特殊な装飾がある吸盤など)には使用しない
- 熱湯から取り出す際はトングや菜箸を使うと安全です
- 完全に冷えるまで使用しないでください

この方法でも効果がない場合は、素材の経年劣化が進んでいる可能性があります。
その場合は新しい吸盤の購入を検討した方が手軽かもしれません。
電子レンジで加熱する

また熱湯につける以外に、電子レンジで加熱する方法があります。

熱湯につける方法と同様に、電子レンジでの加熱も吸盤の形状を復元する方法の一つです。
熱によってゴム素材が柔らかくなり、元の形に戻りやすくなるという原理は同じです。
\\簡単なやり方//
- 吸盤に付いている金属部品やプラスチック部品を取り外す(取り外せない場合はこの方法は使用しない)
- 吸盤を軽く湿らせる(乾燥状態での加熱は避ける)
- 耐熱性の容器に吸盤を入れる
- 500Wで10〜15秒間加熱する
- 取り出して冷ましてから使用する
この方法のメリットは、熱湯を準備する手間がなく、短時間で処理できる点です。
ただし電子レンジを使う場合は、フックの部分が金属製であったり溶けやすい素材だと、電子レンジを痛める可能性があります。

そのため電子レンジを利用する場合は、下記の注意点をしっかりと理解した上で行なってください。
- 金属部品やプラスチック部品が付いたまま加熱すると、火災や電子レンジの故障の原因になります
- 加熱しすぎると吸盤が溶けてしまうことがあるので、短時間から試してください
- 冷めるまでは吸盤の形状が不安定なので、完全に冷えてから使用しましょう
総合的に見ると、シンプルな吸盤であれば電子レンジ加熱も有効ですが、取り外せない金属部品がある場合は熱湯につける方法の方が良いかもしれません。
失敗しない!おすすめ「吸盤」の選び方とは?

次におすすめの吸盤はどれなのか?失敗しない選び方を解説していきます。

吸盤選びで失敗しないためには、3つの重要なポイントを押さえることが大切です。
- 吸盤の種類やタイプ
- 利用可能な重さ(対荷重)の制限
- 吸盤のサイズや形状
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
下記の記事では、凹凸がありでこぼこの壁紙に吸盤をつけたい時の対処法を紹介しています。
関連記事でこぼこの壁紙に吸盤をつけたい時の対処法【キレイに剥がせるおすすめ商品を徹底解説】

吸盤の種類やタイプ

吸盤には主に3つのタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
\\吸盤の種類やタイプ//
- ベーシックなタイプ⇒壁に押し付けて取り付けるベーシックなタイプ
- レバー式・ボタン式・回転ロック式タイプ⇒レバーやボタン、回転機構によって真空状態を作り出し、強力な吸着力を発揮する
- ジェル吸盤タイプ⇒ジェル状の吸着面で、多少の凹凸面にも吸着しやすいジェル吸盤タイプ
最も一般的な吸盤で、壁に押し付けるだけで取り付けられますのがベーシックタイプの吸盤です。

100円ショップでも手に入る手頃な価格が魅力ですが、他のタイプと比較すると吸着力はやや弱い傾向があります。
軽いものを吊るす程度であれば十分ですが、重量のあるものには不向きかもしれません。
次にレバーやボタン、回転機構によって真空状態を作り出し、強力な吸着力を発揮するレバー式・ボタン式・回転ロック式タイプがあります。

取り付け時にレバーを操作したり、ボタンを押したり、本体を回転させることで吸着力を高める点が特徴です。
重いものを吊るす場合や、落下が心配な場所での使用に適しています。価格はベーシックタイプより高めですが、その分安定性が増します。
他にもジェル状の吸着面を持ち、多少の凹凸がある面にも対応できるのが特徴のジェル吸盤タイプおあります。

柔軟性があるため、タイルやガラス面だけでなく他のタイプでは吸着しづらい、様々な場所で使用したい方におすすめです。
このように一言で吸盤と言っても様々な種類があるので、用途や設置場所に合わせて、最適なタイプを選びましょう。
利用可能な重さ(対荷重)の制限

吸盤を選ぶ際は、どれくらいの重さに耐えられるかという「対荷重」を必ず確認しましょう。

吸盤にはそれぞれ対荷重が設定されており、この数値を超える重さのものを取り付けると落下の危険性が高まります。
使用目的をあらかじめ明確にして、それに見合った対荷重の吸盤を選ぶことが重要です。
吸盤のサイズやタイプによって対荷重は大きく異なり、一般的にサイズが大きいほど、またレバー式などの真空タイプほど高い対荷重を持っています。

製品パッケージや説明書には必ず対荷重が記載されているので、購入前に確認しましょう。
また、吸盤の材質も耐久性や耐水性に影響します。
浴室やキッチンなどの水回りで使用する場合は、耐水性に優れたシリコン製の吸盤がおすすめです。

特にシリコン製は耐久性も高く、長期間繰り返し使用できるものが多いです。
このように購入時にしっかりと吸盤を選ぶと満足度が高く使うことができるでしょう。
吸盤のサイズや形状

吸盤の性能を最大限に発揮させるためには、取り付け面の状態も重要です。

基本的に吸盤は、平滑で光沢のある面に取り付けるのに適しています。
タイルやガラス、鏡などの表面が滑らかな場所では高い吸着力を発揮しますが、凹凸のある面やザラザラした面には吸着しにくい場合が多いので注意が必要です。
凹凸面に取り付けたい場合は、先ほど紹介したジェル吸盤タイプが比較的対応できます。

柔軟性のある素材が凹凸に馴染むため、通常の吸盤よりも吸着しやすくなっています。
ただし、それでも限界があるため、極端に凹凸が大きい場合や、非常に粗い面の場合は、吸盤以外の固定方法(粘着テープや接着剤、ネジ固定など)を検討したほうが良いでしょう。
吸盤のサイズも重要な要素です。取り付ける場所のスペースや、吊るすものの重さに合わせて適切なサイズを選びましょう。
古くなった吸盤を復活させる前に知っておきたい注意点【Q&A】

最後に吸盤を復活させる前に知っておきたい注意点を解説していきます。

簡潔にQ&A形式で紹介します。
吸盤を復活させる方法としてアルコールはどうですか?
アルコールを利用しても吸盤の変形は治らないので、あまり効果は期待できないでしょう。
ただしアルコールを利用すると吸盤自体を綺麗にすることは可能なので、変形していない吸盤の場合は効果が期待できます。
吸盤を復活させる方法としてワセリンはどうですか?
ワセリンは同様に吸盤の変形を修正することはできないので、効果は限定的でしょう。
ただし、吸盤と壁面の間の密着力を高める効果は期待できるので、変形していない吸盤の場合は効果がある可能性があります。
100円ショップの吸盤はどうですか?
100円ショップで購入できる吸盤だから落ちやすいということはないでしょう。
ただし吸盤自体が変形している可能性があるので、購入時にしっかり確認する必要があります。
吸盤が落ちない方法はある?
吸盤は接着面との間を真空にすることで吸い付く原理になっていて、壁面の材質や荷重など様々な要因によって落下しやすい場合があります。
そのため状況を確認した上で最適な吸盤を選ぶ必要があります。
まとめ
吸盤の吸着力を復活させる方法を解説しました。

下記の吸盤を復活させる方法を試してみましょう。
- 吸着面を水洗いしてゴミを取り除く
- 熱湯につけて吸着力を復活させる
- 電子レンジで加熱する
これらの方法を試してみると、吸盤が落ちる!という悩みは解決するでしょう。
是非参考にしてみて下さいね!